クロームブック向|エクセルの代わりになる無料ツールと裏技4選

表計算でグラフを作成しているパソコン画面

クロームブック(Choromebook)は価格が手頃で動作も軽いことから、学生やビジネスユーザーからも注目されています。しかし、いざ購入してみると「エクセル(Excel)が使えない」、「表計算はどうすればいいの?」と戸惑う人も少なくないようです

実は、Excelの代わりとなる表計算ツールや、ChromebookでExcelを使う裏技もあります。ただし、他のPCとは異なり少し工夫が必要です。また表計算に限らず、Choromebookで何らかの作業をする場合は、他のPCと「根本的な考え方が違う」という点もしっかり理解しておかないと戸惑うことになるでしょう。

そこでこの記事では、以下の点を解説していきます。

  • Choromebookと、WindowsやMacとの根本的な違い
  • Choromebookで、無料でExcelや表計算を使う4つの方法
  • それぞれのメリットやデメリット、導入難易度

この記事を読めば、ChoromebookでExcelの代わりとなる方法などが分かるだけでなく、どんなクロームブックの使い方が合っているかなどの判断材料にもなるでしょう。コスパのよいクロームブックを使い倒す方法を見つけましょう!

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クロームブックにエクセルがインストールできない本質的理由

答え:クロームブックは、他のPCとはOSが異なるから

Microsoft社製のエクセル(Excel)は、WindowsやMacOS搭載のPC用のソフトウェア(アプリ)です。一方、クロームブック(Chromebook)はGoogleが開発した「ChromeOS」という独自のOSを搭載しているため、Excelはインストールできません

また、ChromeOSは「根本的な考え方がWindowsやMacOSと異なる」という点もぜひ覚えておきましょう。

重要ポイント:ChromeOSは、WindowsやMacOSと「根本的な考え方」が異なる

WindowsやMacOSは、様々なソフトウェア(アプリ)をインストールして使うことが前提となっています。

一方、ChromeOSは「Chromeブラウザを使うことに特化したOS」です。WEB閲覧やブラウザ上の作業を前提とし、機能を絞っています。その結果として、以下のようなメリットを実現しています。

  1. 本体が低スペックでも動作が軽い
  2. ①の結果として価格も比較的安い
  3. セキュリティが高い(ウイルス感染はほぼゼロ)
  4. 端末の乗り換えも簡単

尚、後述するようにChromeOSにもアプリを入れることもできますが、どちらかというと「補助・おまけ」的な位置づけです。

このように、「クロームブックは、WindowsやMacとはコンセプトが異なるPCである」という点を意識していないと、表計算に限らず何らかの作業をする場合に戸惑うことになりかねません。ぜひ、しっかりと理解しておきましょう。

クロームブックではAndroid版のエクセルを使えば良い?

クロームブック(Chromebook)にはAndroid用のアプリをインストールできるので、これまではAndroid版のエクセルを使うことができました。しかし、2021年以降はMicrosoftのサポート対象外となり、現在はインストールしても正常に動作しない場合が多いです。

実は他のAndroidアプリでも、Chromebookでは正常に動作しないこともあります。この点からも、Chromebookにおけるアプリの使用は「補助・おまけ」的な扱いとなっています。

でも、ご安心ください。Android版アプリが使えなくても、他の方法でエクセルや表計算を使うことができます。次のセクションで解説していきます。

クロームブックでエクセルや表計算を使う4つの方法

前述のように、クロームブック(Chromebook)にエクセル(Excel)をインストールできません。しかし、その代わりとなる方法が4つあります。しかも、いずれも基本的には無料です。それぞれ導入までの難易度の違い、メリットとデメリットがありますので合わせて解説していきます。

方法①:Microsoft 365(Excel Online)を使う

クロームブック(Chromebook)で最も簡単にエクセル(Excel)を使う方法は、ブラウザでMicrosoft 365(旧Office Online)を使うことです。メリットとデメリットを参照していただければ分かりますが、軽い作業(家計簿、業務報告書、見積書など)ならExcel Onlineで問題ありません。

Microsoft 365の導入難易度:低

Microsoft 365を使う方法は、以下のようにとても簡単です。

  1. ブラウザから「https://office.com」へアクセス
  2. Microsoftアカウントでログイン(アカウントが無い場合は作成が必要)
  3. 「Excel Online」を開く

Microsoft 365のメリット

  • Microsoftアカウントを作成すれば無料でも使用できる。
  • クラウド上で動作するため、アプリのインストールは不要(全てブラウザ上で完結)。
  • 基本的な表計算や関数、グラフ作成など主要な機能がそのまま使える。
  • データはOneDriveに自動保存される。

Microsoft 365のデメリット

  • マクロ、VBA、複雑な関数など一部機能は使えない(有料版を契約しても機能制限あり)。
  • 印刷時にズレが生じることがある。
  • インターネット接続が必要(オフラインでは基本作業できない)。
  • Google Driveなどにあるファイルは、OneDriveに移動してからでないと編集できない。

方法②:Googleスプレッドシートを使う

Googleは「Google Workspace」というサービスを提供しています(「Google版のOffice」のようなものです)。この中にある「Googleスプレッドシート」というアプリで表計算が使えます。Googleが開発しているアプリですから、クロームブック(Chromebook)と相性は抜群です(そもそもChromebookは「Google Workspaceを使うことを前提としている」と言っても良いでしょう)。

実は、Googleスプレッドシートで「.xlsx」のExcelファイルの読み書きもできますが、デメリットもあります。そこで、Googleスプレッドシートでは次のように作業するのがお勧めです。

  1. 基本的には、スプレッドシート形式(.gsheet)で新規作成・編集作業を行う。
  2. 必要に応じ、スプレッドシートをエクセル形式でダウンロードする。
  3. Excelファイルを開く場合は閲覧、簡単な入力などにとどめる(表示などの崩れを防ぐため)。

Googleスプレッドシートの導入難易度:低

クロームブック(Chromebook)には、標準でGoogleスプレッドシートへのショートカットがあります。仮にショートカットが無くても、Google Driveを開けばすぐに使えます。いずれにしても、難しい設定不要ですぐ使えるのが魅力です。

Googleスプレッドシートとエクセルの違い

Googleスプレッドシートとエクセル(Excel)はかなり似ていますが、細かい違いもあります。しかし、Excelは個人利用のみで、マクロやVBAなど高度な機能を使っていないのであれば、ExcelからGoogleスプレッドシートに完全に乗り換えてしまっても問題ないくらいの違いです。ちなみに、企業でGoogleスプレッドシートを使うケースも増えています。

両者の大まかな違いを把握したい方は、以下の表を参考にしてください。

項目GoogleスプレッドシートMicrosoft Excel
価格無料(Googleアカウントでフル機能が利用可)無料(Microsoftアカウントで利用可。ただし機能制限あり)
保存方法自動保存(Googleドライブ)手動保存(Microsoft 365をオンラインで使う場合は、One Driveに自動保存)
オフラインでの利用一部可能(機能制限あり)インストール版以外では不可(Chromebookでは不可)
共同編集リアルタイムで複数人編集可共有は可能だが反映にタイムラグあり
対応ファイル.gsheet / .xlsx 読み込み対応.xlsx / .xls など
マクロ一部対応(Apps Script)完全対応(VBA)
  • Excelの高度な機能(マクロ、複雑な関数、VBAなど)を使う場合はMicrosoft 365を推奨。
  • 一般的な業務・学校用途、個人利用等ならGoogleスプレッドシートで十分。

Googleスプレッドシートのメリット

  • Googleアカウントがあれば無料で全機能が使える。
  • Excelファイルもそのまま開ける。
  • Excelの基本操作に近く、違和感なく使える。
  • 自動でファイルが保存される。
  • 共有・同時編集が簡単で、チーム作業に最適。
  • スマートフォンやタブレットでも同じファイルを開ける。
  • ある程度はオフラインでも使える(ファイルごとに「オフラインで利用可能」の設定が必要)

Googleスプレッドシートのデメリット

  • Excelファイルを開くと複雑なレイアウト、マクロ、VBA、関数の一部などが崩れる場合がある。
  • Excelと比較し、ピボットテーブルはあまり得意ではない。
  • オフライン作業では使えない機能がある

方法③:リモートデスクトップ機能で、エクセルの入ったPCを遠隔操作する 

Chromeブラウザには「リモートデスクトップ機能」があります。この機能を使って、エクセル(Excel)の入ったWindowsやMacのPCを遠隔操作できます。

リモートデスクトップの導入難易度:中

リモートデスクトップを使用するには、親PCにもChromeブラウザをインストールしておく必要があります。また、別途リモートデスクトップの設定も必要です。尚、設定方法はネットを調べればすぐ分かります。

リモートデスクトップのメリット

  • Excelの入っているPCさえあれば、追加費用がかからない。
  • Excelのフル機能が使える。
  • マクロやアドイン、複雑なレイアウトにも完全対応できる。
  • ファイル崩れの心配がない。
  • 親PCの環境をそのまま使える。

リモートデスクトップのデメリット

  • Excel入りのWindowsかMacが別途必要(Chromebook単体では完結しない)
  • オフラインでは使用できない(安定したネット接続が必須)。
  • 回線によっては遅延やもたつきが生じる。
  • 動きの速い操作では タイムラグが出やすい。
  • 親PCも起動していないと使えない。
  • 追加のセキュリティ対策が必須(リモート接続のPINコード、Googleアカウントの二段階認証など)。

方法④:Linuxアプリを使う

クロームブック(Chromebook)には「Linux」というOS用のアプリもインストールできます(ChromeOSがLinuxをベースとしているため)。Linuxアプリは種類が豊富で、Microsoft Officeの代わりとなるようなアプリもあります。例えば、「LibreOffice Calc」といったアプリを使えば、エクセル(Excel)のファイルをそのまま使えます

Linuxアプリは無料のものが多く、完全オフラインでも使用できるのが他の方法にはない大きなメリットです。

Linuxアプリの導入難易度:中~高

導入にはコマンドプロンプトを使用した設定も必要になるため、中級者以上向けの方法になります。尚、Linux環境の導入方法はネットで調べれば解説記事や動画がたくさんありますので、その通り操作すれば基本的には問題なく設定できます。

注意:低スペックのクロームブックではLinux非推奨

ChromebookでLinuxアプリを使うと、2つのOS(「ChromeOS」と「Linux」)を同時に動かすことになります。そこで、できるだけスペックに余裕のあるChromebookで使うことをお勧めします。最低でもメモリは8GB(理想は16GB以上)、ストレージは64GB(理想は128GB以上)のモデルで使用してください。

Linuxアプリのメリット

  • アプリによっては完全オフラインでも作業可能。
  • ファイルをChromebook本体に保存できる。
  • マクロ(VBA互換)や複雑な表計算にもある程度対応している。
  • 「.xlsx」形式のExcelファイルが読み書き可能。
  • 多くのアプリが無料で使える。

Linuxアプリのデメリット

  • インストールや設定にある程度のLinux知識が必要(やり方はネットを調べれば分かる)。
  • 権限設定や日本語フォント追加、印刷設定などに手間がかかることがある。
  • 低スペックのChromebookでは動作がやや重い・不安定になることがある。
  • 英語表記、あるいはインターフェイスがやや古風であることが多い。
  • フォント設定、印刷レイアウト調整などに手間がかかる場合あり。
  • Excelとの互換性は完全ではない。
  • 元々のファイルが崩れることがある(レイアウト、図表、マクロなど)。
  • Excelファイルでの「正確なやり取り」が必要なら不向き。
  • ChromeOSのアップデートによりLinux環境が一時的に不安定になる場合がある(稀だが実例あり)。

利用シーン別比較:あなたに合っている方法を見つけよう!

クロームブック(Chromebook)で表計算を使う方法や、エクセル(Excel)を使う方法を4つご紹介しましたが、それぞれに一長一短があります。

そこで様々な利用シーンを想定し、それぞれに合った使用方法を以下にご提案します。あなたに向いている方法を見つけましょう。

利用シーンおすすめの方法
Excel・表計算は個人利用のみ・Microsoft 365(Web版)
・Googleスプレッドシート
・Linuxアプリ
完全オフラインでも使いたい・Linuxアプリ
低スペックのChromebookで作業する・Microsoft 365(Web版)
・Googleスプレッドシート
・リモートデスクトップ
Chromebookは主に出先などで補助的に使う(メインはWindowsやMac)・Microsoft 365(Web版)
・リモートデスクトップ
・Linuxアプリ
Chromebookで、Excelのフル機能を使いたい・リモートデスクトップ
Chromebook単体で作業を完結させたい・Microsoft 365(Web版)
・Linuxアプリ
・Googleスプレッドシート

まとめ

  1. クロームブック(Chromebook)は、WindowsやMacと根本的な違いがあるため、そのままではエクセル(Excel)を使えません
  2. ChromebookでExcelを使うには、Microsoft 365の利用が一番簡単です。
  3. Excelの代わりに、Googleスプレッドシートで表計算を使うこともできます。導入も簡単で、Excelファイルの読み書きもある程度は可能です。
  4. Chromeブラウザのリモートデスクトップ機能を使い、Excelの入った他のPCを遠隔操作すれば、Excelのフル機能が使えます。
  5. Linuxアプリを使えば、ChromebookでExcelファイルの読み書きができます。オフライン作業も可能です。
  6. リモートデスクトップ機能、Linuxアプリは導入にハードルがあります。

ChromebookでExcelを使うう裏技、Excelの代わりに他の表計算を使う方法をご紹介してきました。それぞれにメリットとデメリットがありますが、あなたに合った方法を見つければ、Chromebookでも快適な作業ができるようになるでしょう。

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