
ネット集客において、ランディグページを運用しコンバージョン(CV)を獲得することはとても大切です。そんなCVを獲得できる効果的なランディングページの作り方というと、以下のようなイメージを持っている方は少なくありません。
- 細部までデザインに凝り、インパクトを出さなければならない。
- お金をかけて見栄えの良いLPを作らなければならない。
- 時間をかけて作り込まなければいけない
ところが、これらはランディングページ制作にあるよくある思い込みです。実は、あるポイントを押さえてしまえば、凝ったデザインにしなくても、お金や時間をかけなくも効果的なランディングページは作れます。操作が容易なツールを活用し、訴求内容など何をランディングページに書くかが明確に決まっているような状態であれば、数時間程度の短期間で仕上げて公開することも可能です。
あるいは、既存のランディングぺ―ジを、時間やコストをあまりかけずにCVが取れるように改善することもできるでしょう。
そこでこの記事では、そんな常識を覆すようなランディングページの作り方を解説します。また、ランディングページの作り方だけでなく、WEBマーケティングに関する知識も不可欠です。そこで、ネット集客で最低限知っておくべきポイントも紹介します。
私自身、これまでランディグページの作成や運用を経験したり、あるいは顧客の立場として色々なランディングページを見てきました。その経験や、実際の事例も踏まえて、簡単なデザインでもCVが取れるなどの効果のあるランディグページ作りのポイントを分かりやすく解説していきます。
ランディングページのデザインは簡単で良い
「ランディグページ(LP)はデザインに凝らないといけない」と思われがちですが、実はそんなことはありません。幾つかその事例をご紹介します。
事例1:FB広告(Meta広告)で集客できたインスタントLP
私は以前、とある会社で広告運用の手伝いをしていたことがあります。時々、テスト的に広告を流す際、Facebook広告(Meta広告)のインスタントフォーム作成機能を使い、以下のような簡易的なランディングページを使っていました。
たったこれだけの簡素なLPです。最初は「こんなので大丈夫なの?」と思ったのですが、意外と低コストで集客できました。
事例2:Amazonのページは基本的なデザインをほぼ変えていない
Amazonの各商品ページは、ある意味でLPと言えるでしょう。そんなAmazonですが、以下のように基本的なデザインは長年殆ど変えていません。
もちろん、CTAのデザインや配置、アイコンなど細かい部分は改良を重ねています。しかし、基本的には上記のようなデザインで、決して凝ったページではありません。
もし、デザインに凝ると売上が伸びるなら、Amazonほどの企業なら既にサイトのデザインを変更しているはずです。このように、Amazonのように高い成約率を維持しているサイトが、長年シンプルな基本レイアウトを維持しているということは、コンバージョン獲得において「情報の見やすさ」や「使い勝手」が大切であり、過度な装飾は重要ではないことの一つの根拠と言えるでしょう。
事例3:画像無し!テキストだけなのに思わず登録してしまったLP
私は仕事柄、ランディングページにもある程度の知識はありますし、色々なランディングページを見てきました。でも、そんな私の常識を覆すLPに遭遇しました。何と、画像が1枚もないテキストだけの超簡単なランディングページでした。
キャッチコピーと、本文のテキスト、そしてメールアドレスのフォームがあるだけ。それなのに、私は思わずメルアドの登録してしまったのです。
もちろん、商材によってはテキストだけのLPが向いていないものもあるでしょう。それでも、「こんなLPでも十分CV取れるんだ!」と目から鱗が落ちるような経験でした。

大事なのはデザインではなく「コンセプト」での差別化
上記に示した事例から分かるように、コンバージョンがとれる効果的なランディングページ(LP)で大事なのは凝ったデザインではありません。一番大事なのは、LPで打ち出すコンセプトです。
先に紹介したFacebookのリードフォームや、画像さえもない超簡単なページで集客できたのは、コンセプトが間違っていなかったからです。言い換えれば、ターゲット層の心に刺さるコンセプトだったからです。
ぜひ、LPはデザインではなく、コンセプトで差別化を図ることをぜひ意識しましょう。

尚、コンセプトの作り方は以下の記事でも解説しています。この記事では、ネット広告におけるコンセプト作りについて取り上げていますが、基本的な考え方は全く同じです。

ランディングページ作成で注意すること
どんなに簡素なランディングページでも、注意すべき点があります。これを守らないと効果が半減しますので押さえておきましょう。
注意点1:どんなLPでも基本構成は同じ
簡素なランディングページであっても、基本構成は一緒です。
- ファーストビュー(キャッチコピー)
- ボディ
- クロージング
この基本構成から離れずに作りましょう。
注意点2:迷わせない動線にする
ランディングページは上から下に流れていきます。この流れを妨げないようにしましょう。
例えば、ページの途中にリンクを貼ることはしません。なぜなら、ユーザーがランディングページから離脱してしまうからです。
ただし、フッターに会社案内や、プライバシーポリシーページへのリンクは載せます。これらがないと、広告審査通らないことがあるためです。
注意点3:モバイル表示に最適化する
特にB to Cの商材の場合、スマホでのアクセスが大半を占めますので、スマホ表示で崩れないように注意しましょう。
尚、PC向けとスマホ向けとでランディングページを分けた方が良いとする見解も少なくありません。しかし、別々のランディングページを制作するのは時間や費用がかかります。また、管理の効率化やSEO対策の観点からも、一つのURLで表示を最適化する「レスポンシブデザイン」を採用するのが現実的と言えるでしょう。とはいえ、レスポンシブに対応しているとしても、必ずスマホでの表示がおかしくないかを確かめましょう。また、ユーザーのデバイスに特化し、より最適化を進めたい場合は、別々のランディングページを用意する選択肢もあります。
注意点4:ユーザーが迷うようなコンバージョンにしない
例えば、問い合わせと、メルマガ登録のどちらかを選べるようなランディグページだと、ユーザーは迷ってしまいます。コンバージョンの種類は1つに絞りましょう。
もちろん、商材によってコンバージョンは何が良いかは変わってきますが、まずは敷居の低いメルマガ登録で試して見るとよいでしょう。尚、メルマガ登録は注意点もあるので、後のセクションで解説いたします。

ランディングページにお金や時間をかけるべきでない理由
ランディングページを作る前に、大抵は市場リサーチを行います。
しかし、いくら時間をかけてリサーチしたからといって、リサーチから得られた結論が必ず正しいとは限りません。実際、「これなら大丈夫!」と思ったランディングページが、どれだけ広告を流しても集客できないことはよくあります。
このように、コンバージョンが取れるランディングページはそう簡単に作れません。現実的にはテストと修正を繰り返し、ようやく効果的なページができます。このテストサイクルを繰り返すためにも、自社で内製化できる、お金や手間のかからない簡単なLPから始めるのがベストです。
ランディングページの改善サイクル例
- ある程度の市場リサーチをしたら、簡単にランディングページを作って広告を流してみる。
- 広告がクリックされてもコンバージョンが取れなければ、広告の切り口を変えてみる。
- 広告をいろいろ変えてみて、一定数以上のアクセスがランディングページに集まるまで待つ。
- 何をやってもコンバージョンされなければ、ランディグページのコンセプトを見直し作り直す。
- 上記サイクルを繰り返しながら改善を続けていく。
こうしたテストを繰り返し、コンセプトなどが間違いないことを確認してから、お金をかけて本格的にランディングページを作ると費用や時間を無駄にせずに済みます。
いずれにしてもランディングページの作り方だけでなく、マーケティング全体や広告運用に関する知識もないとなかなか集客できません。

簡単なランディグページを作成できる無料ツール
簡単なランディングページ(LP)なら、あなた自身が無料で作れるツールやサービスはたくさんあります。以下はその例です。
Facebook広告(Meta広告)のインスタントフォーム
冒頭でも少し触れましたが、Facebook広告(Meta広告)にあるインスタントフォーム作成機能を使います。広告配信に費用はかかりますが、インスタントフォームの作成自体は無料です。
広告アカウントの設定から入ると少し時間がかかりますが、インスタントフォームの作成自体なら、慣れてしまえば数十分で作成できます。
WordPress
LP用のプラグインを使う
WordPressのサイトを既に使っているなら、LPを作成できるプラグインを使ってみましょう。無料で使えるプライグインも少なくありません。
固定ページをLPとして使う
WordPressの固定ページをLPに使うこともできます。ただし、そのままではグローバルメニューなど、不要なものが表示されてしまうのでカスタマイズが必要となります。
カスタマイズの情報はネット上にたくさんありますが、その通りやっても上手くいかないことがもあるので、少し慣れが必要です。
LP作成サービス
上記以外にも、LPを作成できるサービスがたくさんあります。幾らか機能制限あるものの、大抵は無料プランが用意されています。
特にメルマガ読者を集めることを目的としているなら、お試しで無料プランを使ってみるとよいでしょう。
メルマガ配信サービスのLP作成機能
メルマガ配信を行うサービスの中には、簡易的なLPを作成できるものものもあます。こちらもお試しで、無料プランを使ってみましょう。
Googleサイト
Googleサイトは、アカウントさえあれば無料でサイトを作れるサービスです。このサービスを使えば、簡易的なLP作ることもできます。

メルマガ読者を集める場合の注意点
ランディングページで集客する際、一番敷居の低い方法はメルマガ読者を集めることです。ところが、昨今では単に読者を集めるだけのランディングページは効果が薄れつつあります。
以前は「メルマガに登録するとこれをプレゼントします」など特典を付けて、できるだけ多くの読者を集める手法が主流でした。なぜなら、メルマガ読者のうち商品を買ってくれる人の割合は少数だからです。しかし、メルマガの読者が何万人もいれば、仮に1パーセントの読者が購入するだけで十分な売上を期待できます。
ところが、Googleが2024年にGmailのガイドラインを変更したことで、「なるべく多くの読者を集める」ではなく「質の高い読者を集める」ことが重要になりました。
なぜ「質の高い読者」でないといけないか?
毎日、大量のメールが届くので、大抵の人は無意識にメールを2つに分類しています。
- ちゃんと読むメール
- 開封すらしないメール
「ちゃんと読むメール」はタイトルや送信者で判断しています。例えば友人や知人、取引先、商品を注文したショップからのメールなどは大抵目を通すでしょう。また、有料のメルマガ、会員制レポートなども「ちゃんと読むメール」に入りやすいでしょう。
一方、無料で登録したメルマガは最初はちゃんと読んでいても、段々と興味が薄れ、やがて開封すらしなくなることも珍しくありません。
実はこの「メールが開封されない状態」がとても危険です。そのため、ちゃんとメルマガを読んでくれる質の高い読者を集めることが大事になってきています。
なぜ開封されないメルマガは危険なのか?
メルマガが開封されない状態が続くとなぜ危険なのでしょうか? それは、Googleが2024年2月に導入したガイドラインにおいて、迷惑メール率を0.1%未満に維持し、0.3%以上にならないよう管理することが強く求められるようになったからです。
このガイドラインは、主に1日5000件以上送信する一括送信者が対象です。しかし、小規模な配信者であっても読者の関心に沿わない一方的な大量配信は、以下の理由からメール到達率を下げるリスクを高めることになります。
- 開封されないことが続くと「迷惑メール」とシステムに判定されやすくなる。
- 読者自身が登録したことを忘れ、迷惑メールとして報告してしまう。
つまり、開封されないメールを大量に送り続けていると、ガイドラインにある迷惑メール率の上限である「0.3%」を突破してしまいかねません。最悪は送信元のドメイン自体が規制の対象となり、誰にもメルマガが届かなくなるリスクもあります。
そのようなわけで、メルマガ読者は「数」から「質」の時代になったのです。
どのように質の高い読者を集めるか?
まだこれからノウハウが蓄積されていく分野ではありますが、こうした方法で質の高い読者を集めるようにします。
いずれにして、ただランディングページの作り方を知っておくだけでなく、マーケティング環境の変化にも通じておく必要があります。

LINEはメルマガの代わりに使えるか?
LINEで読者を集めるのも一つの方法です。しかし、昨今ではLINEも規制が厳しくなっています。特にINE公式アカウントでは利用規約により、投資、ギャンブル、アダルト、一部の健康食品など、特定の業種や勧誘行為に対して厳格な制限があります。規約に抵触すると事前の警告なくアカウントが凍結されるリスクがあるため、運用前に必ず最新のガイドラインを確認してください。
仮に商材や業種がLINEの規制には引っかからなくても、LINEだけに依存するのは危険です。LINE登録者に、メルマガ登録も促すなどの工夫も並行して実施しましょう。

まとめ
- 効果的なランディングページを作る上で最も大切なのは、凝ったデザインよりも、ターゲットの心に刺さる「コンセプト」を磨き、テストと改善を繰り返すことです。
- 最初から多額の費用や時間をかけすぎず、まずは無料ツールなどを活用してシンプルな構成で公開し、ユーザーの反応を見ながらページを育てていきましょう。
- スマホ表示への最適化を徹底し、ユーザーが迷わないようコンバージョン(申し込みなどの目標)を1つに絞ることで、成約率の向上が期待できます。
- メルマガ登録をゴールにする場合は、読者の「数」よりも「質」を重視するなど、最新のWEBマーケティングの知識を取り入れながら運用することが重要です。
単にランディングページの作り方を知っているだけでは、ネット集客はできません。広告運用やWEBマーケティングについての知識も不可欠です。また、ネット環境の変化にもしっかりついていく必要もあります。ぜひ、そういった知識やスキルを高め続け、効果的なランディングページが作れるようになりましょう。

FAQ:効果的なランディングページの作り方に関するよくある質問
Q1. デザインに自信がなくても、コンバージョンが取れる効果的なランディングページの作ることはできますか?
A. はい、十分に可能です。実は、成果を出すために必ずしも豪華なデザインや複雑な装飾は必要ありません。最も重要なのは「コンセプト」、つまりターゲットの心に刺さる切り口で差別化を図ることです。実際に、画像が1枚もないテキスト中心のページで高い反応を得られるケースもあります。まずは、キャッチコピー、本文(ボディ)、結び(クロージング)という基本構成を守り、情報を整理して伝えることを意識しましょう。
最初から完璧な見栄えを目指してお金や時間をかけるよりも、まずはシンプルなページでテストを開始し、ユーザーの反応を見ながら改善を繰り返していくのが、結果的に効果的なランディングページを完成させる近道となります。
Q2. 初心者がランディングページを自作する際、おすすめのツールや注意点はありますか?
A. 専門知識がない初心者の方でも、無料または低コストで作成できるツールはたくさんあります。例えば、既にWordPressサイトを運用中なら、専用のプラグインを活用するのがスムーズです。また、Googleサイトや各社のLP作成サービス、メルマガ配信システムの付随機能なども、直感的な操作でページが作れるためおすすめです。
ランディグページの作り方において特に注意すべき点は、スマートフォンで見てもレイアウトが崩れない「モバイル最適化」です。レスポンシブデザインを採用する場合でも、スマホ表示に最適化することを強く意識してください。特にBtoC商材ではアクセスの大半がスマホになるため、この対応は必須と言えます。また、ユーザーが迷わないよう、ページ内の余計なリンクを排除し、コンバージョン(申し込みなどの目標)の種類は1つに絞ることも大切です。
Q3. メルマガ登録をゴールにする場合、最新の注意点はありますか?
A. 2024年に導入されたGmailのガイドライン変更に伴い、読者の「数」よりも「質」を重視することが不可欠になっています。具体的には、主に1日5000件以上送信する一括送信者が対象に、迷惑メール率を0.1%未満に維持し、0.3%以上にならないよう管理することが求められるようになっています。
もし、以前のように特典などでとにかく大量の読者を集める手法を続けていると、興味のない人にも大量配信を続けることになります。結果として、迷惑メール報告率が上昇してメールが届かなくなるリスクがあります。
そのため、「特典」を廃止して本当に情報を必要とする人だけを集める、あるいはターゲットを厳選する文言をページに入れるなどの工夫をしましょう。これは、1日に5000件未満のメルマガを配信している小規模な事業者にとっても、メール到達率を維持するための重要な戦略です。最新の基準については、常に公式のガイドラインを確認するようにしてください。
Q4. LINEをランディングページの誘導先にしても問題ありませんか?
A. LINE公式アカウントを活用した集客も有効ですが、利用規約による厳しい制限がある点に注意が必要です。特に投資やアダルト、一部の健康食品などの業種や勧誘行為に対しては厳格なルールがあり、規約に抵触すると事前の警告なくアカウントが凍結(利用停止)されるリスクがあります。 運用を開始する前には、必ずLINEの最新ガイドラインをご自身で確認してください。また、LINEだけに依存すると、万が一のアカウント凍結時に集客手段が完全に断たれてしまいます。リスク分散として、LINEの登録者にメルマガ登録も促すなど、複数の連絡手段を確保しておくことが非常に重要です。

